中古住宅を買う際には、必ず「この物件は安いのか、高いのか?」という疑問が生じてくると思います。ここでは中古住宅と新築住宅の物件価格決定方法の違いを説明します。
新築住宅の場合、物件の価格は、土地の価格や建物を建てるに際して必要になった費用(基礎、躯体設備、造作)、建設会社や不動産会社の利益等が加算されて決定します。要は、コストの積み上げによって価格が決定されるのです。
一方、中古住宅の場合は、ある程度相場が決まっています。地域別の取引の実績に基づいて標準相場があります。これをベースにして、利便性や劣化、設備の充実度、外観等の要素によってポイントを加減して、価格を決定していきます。「(財)不動産近代化流通センターが出している価格査定マニュアルは業界標準となっています。」
例えば、劣化がひどい物件や周辺環境が悪い物件は減点されて安くなる、リフォームしたばかりの物件は加点されて高くなる、といった具合です。
ですので、同じような条件で大きな物件価格は生じません。物件購入前には、ある程度の相場感を養うことが重要です。