一般的な中古住宅の保証(瑕疵担保責任)は長くて2年。しかもそこには、様々な免責事項があり、保証という内容とは程遠いものが大半を占めます。
勿論、売主や仲介不動産屋に相談すれば、保証を延長してもらうことも可能ですが、交渉に応じてもらうことはなかなか難しいものです。
そこで、本日は中古住宅の保証を紹介します。
(財)住宅保証機構という団体が実施する「既存住宅保証制度」というもの。
http://www.how.or.jp/index.html
申請後、現場の検査に合格すれば5年間の保証を得ることができます。しかも、この制度は、保証を確実かつ割安な費用で提供できるよう、国庫補助金を活用した中古住宅保証促進基金によってバックアップされています。
一見、良い制度のように見えますが、実は、この保証を受けるには厳しい条件があるのです。
1.新築後15年以内の建物に限定
2.新築時に、<住宅性能保証制度>
<住宅性能表示制度><住宅金融公庫融資>
<建築基準法>のうちいずれかに基づく
中間検査を受けている戸建住宅であること。
3.増改築工事をした部分が新築時の建物
全体の延べ床面積の半分を超えていないこと。
この条件に合致する建物はなかなかありません。あくまで保証会社ですから、不具合のある建物はなかなか保証してくれないということです。
このような保証を利用しようとしている方は、事前に条件に合致しているかどうかを十分確認するようにしてください。