中古住宅に対して否定的な考えを唱える人の中には、「中古住宅は欠陥が無いか心配」と思われている方がいらっしゃいます。
「耐震性の基準」という意味では、新築住宅よりも劣るのは確かです。(特に築10年を経過しているもの)
しかしながら、構造的に100%欠陥がないかどうかは、職人や工事監理者、現場監督等の現場に従事する方の技量と知識に依存します。新築であれ、中古であれ、これは変わりません。
よって、中古住宅の「耐震性の基準」が劣っているから、中古住宅に欠陥が多いとは一慨には言えないのです。理由は、「欠陥」の有無は、あくまで建築に関わる方に依存するからです。
また、万が一購入する物件に欠陥があった場合、新築住宅の場合は欠陥が存在する「現象」が出にくいという特徴があります。
「現象」とは、雨漏れやシロアリ被害、家の傾き等の不具合を指します。
これに対し、中古住宅の場合は建てられてから年月が経過していますので、欠陥があれば何らかの「現象」が既に露呈しています。
ある日突然、欠陥現象が露呈するということは起こりにくいのです。
専門家の調査や物件見学時のチェックを行えば、購入前に欠陥を見つけることもできますので、新築よりもむしろ安全度が高いといえます。